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プロサッカークラブ運営
早稲田大学 スポーツ科学部
横浜マリノス 株式会社 事業本部 商品・チケット企画営業部
永井 紘 (ながい ひろし)氏

2007年09月東進タイムズ掲載

選手、ファン、地域と連携を図り、 地域の誇りとなるクラブを目指したい

地元に密着、横浜マリノスのファンを一人でも増やしたい

 今年の4月に横浜マリノス株式会社に入社しました。現在はマリノスの試合チケットの販売と、そのプロモーションがメインの仕事です。具体的には、どうすればより多くのお客様にチケットを買っていただけるかを検討して、魅力的な企画を立案するところから、買っていただいた年間チケットを一枚ずつ発送する手作業まで、その作業は多岐に渡ります。

 クラブとして地元のファンを増やすことは非常に大切ですので、『横浜ウォーカー』などの地域に根ざしたメディアに試合情報の掲載をお願いしたり、また「チケットぴあ」やローソンなどと連携して販売にあたるのも重要な仕事です。

 聞き慣れない言葉かもしれませんが、通常の試合チケット以外に“企画チケット”というものも販売しています。例えば最近では、『ラッシュアワー3』という映画を上映している地元の映画館「TOHOシネマズ」とタイアップして、映画とマリノスの試合の両方が観られるチケットを売り出しました。同じく横浜が地元である横浜ベイスターズとのタイアップ企画チケットを発売したこともあります。いかに横浜と密着して、マリノスというサッカークラブをアピールしていくかを常に考えています。社内のどの部署も「マリノスファンを増やす」という目的は一緒ですが、私が所属する商品・チケット企画営業部は仕事の成果がダイレクトに入場者数に反映されるので、社内でも強く意識している部署だと思います。

マリノスの財産を活用して新しいビジネスも

 新たなファン獲得の場は試合だけではありません。8月1日に神奈川新聞主催の花火大会が横浜で開催されました。非常にたくさんの集客が見込めるイベントですので、豪華客船を借り切って、マリノスの選手と触れ合いながら花火を観ることができる「花火クルーズ」の企画を立てました。選手によるお出迎えから始まり、山下公園を出航、各選手が部屋ごとに挨拶した後はディナーを召し上がっていただきながら花火を楽しんでもらうというものです。当日は先輩とともに海賊の格好をしてお客様をお迎えし、選手たちのアテンドを担当しました。主に女性のマリノスファンを対象とした企画でしたが、200名の定員がすぐに埋まり、大盛況でした。

 横浜F・マリノスというクラブのあらゆる財産を使って、ファンの方たちに喜んでもらえる企画を考える、イベント会社のような要素も私の仕事にはあると感じています。例えば、これは実際に行われましたが、マリノスサポーター同士の結婚式をグラウンドで挙げることもできますし、スタジアムを使ってサッカーファンの若い世代を対象とした就職イベントをすることもビジネスになるだろうと思います。

 そうした一見派手な仕事ばかりではなく、実際の業務は地道な作業も非常にたくさんあります。試合のポスターやチラシは、毎試合ごとに作りますので制作会社に外注していては間に合いません。そのため、撮影からデザインまでほとんど自分たちで作成しますし、作ったチラシも我々スタッフが交替で横浜駅などで配布しています。そうした作業の一つひとつがマリノスの試合を作っていますので、やりがいがあります。

スポーツマーケティングという新しい仕事の分野

 私がこの仕事に憧れを持った理由の一つは、やはりサッカーが好きであったことです。Jリーグが発足した小学校の頃から、将来はプロサッカー選手になりたいと思っていました。しかし中学3年の進路選択の際に、「選手でなくても、仕事をするうえでサッカーに何かしら関わりたい」と考えるようになったんです。ちょうどその頃に、マーケティングという仕事に興味を抱きました。新聞で読んだ「コンビニで高いおにぎりと安いおにぎりをどのように売り分けるか」といった内容の記事だったと思いますが、「物を売る」ということを研究して実践するマーケティングの考え方に惹かれたのです。

 その後、高校1年のときに「スポーツマーケティング」という新しいビジネスの分野が話題になりつつあることを知りました。「この仕事だったらサッカーとマーケティング、やりたいことが両方できる」と思い、大学はスポーツマーケティングが勉強できる早稲田のスポーツ科学部に進むことを決めました。スポーツビジネスというのは、先進国であるアメリカに比べて日本はまだまだ発展途上で、これから伸びていく分野だと言われていたため、チャンスも多いと感じました。大学で学んだことが現在の仕事に知識として役立つことも多々あります。

夢は「日産スタジアムを常にお客様でいっぱいにすること」

 数あるサッカークラブの中でも横浜マリノスを選んだのは、何と言っても私が育った地元だからです。クラブ自体が子どものときから身近な存在でしたし、学生時代も機会があればスタジアムに足を運んでいました。横浜に住む人たちが普段、どんなところで遊んでいて、どの時期に何に興味があるかを肌で知っているのは、イベントの企画を立てるうえでもとても役立ちます。

 ほかのクラブやサッカー以外のスポーツのプロモーションを参考にすることも多いですね。同じような商圏を持っているクラブのホームページを見たり、そのクラブの担当者から話を聞いたりもします。マリノスは1972年創設の日産自動車フットボールクラブ以来の歴史あるクラブですが、伝統にあぐらをかくのではなく、どんどん工夫して変えていくべき点は変えていくことが大切だと感じています。まだ私も入社してようやく半年ですが、変えることを面倒くさがらずに、どんどん自分で道を切り拓いていくタイプの人がこの仕事には向いていると思います。

 将来の夢は、「日産スタジアムをお客様で毎回満員にすること」です。スタッフの一員として年間チケットもキャンセル待ちというような状況が作れれば、言うことありません。

※文中敬称略。所属・役職等は取材当時のものです。
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