全国172の大学情報を掲載!志望校選びに役立つ情報・卒業生や現役大学生の“ナマの声”満載!

メディア事業開発
明治学院大学 経済学部 商学科(現・経営学科)
凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部 メディア事業開発本部 新事業開発部 企画開発チーム 課長/統括プロデューサー
大石 英司 (おおいし えいじ)氏

2009年12月東進タイムズ掲載

ファッションイベントを通じて新しい教育の機会を作り出す

IKKOさんとの出会いが生んだ「原宿スタイルコレクション」

 「原宿スタイルコレクション」のきっかけは、美容家のIKKOさんとのご縁から始まりました。私は以前、女性向けのフリーDVD(フリーペーパーのDVD版)の発行に携わっていたのですが、その誌面でIKKOさんに登場し ていただいたんです。その後、「美脚革命」というDVDをプロデュースして、それを見た日本メイクアップ技術検定協会(JMA)から、IKKOさんとのお仕事の依頼を受けたのです。そのときに 美容業界の現状などを学んだことが、「原宿スタイルコレクション」開催に向けての第一歩となりました。

 美容師は、若者に人気の職業ではありますが、その業務にかかる労力は並大抵のものではありません。そのため、資格を取っても長く続けられない人も多い。ですから、若い世代の憧れの職業であるにもか かわらず、業界全体は思ったよりも盛り上がっていないんです。そんな中で、何とかして雇用を創出したいというのが、JMAの抱える大きな悩みでした。

 一方、日本の美容師が持っている高い技術や豊富なノウハウは、アジアはもちろん、世界でも高い評価を得ています。ならばそれを世界に向けてもっと発信する場所を作ってあげれば有効かもしれない。 それと同時に、業界全体を活性化させるには、まだ社会に出ていない大学生や専門学校生、中高生に対して、美容業界でデビューしたら世界的なクリエイターになれるチャンスがあるということを知っ てもらう必要があると考えました。そこで、「世界」と「若い世代」に向けての発信という二点を大きな柱にしたイベントを企画したのです。

「何のために取り組むのか」を自問自答しながら進めたプロジェクト

 実は今回の「原宿スタイルコレクション」の大きな目的は「教育」なんです。若者が自分自身の個性を発見する場所にしたかった。現在は終身雇用が保障されている時代とは言えません。だから こそ、自分の興味のあることや好きなことに挑戦し、そこから自分の進むべき道を決めていくのが理想かもしれない。昔のように、大学や就職先を知名度や規模で選択するという価値観は、大きく崩れてきています。自分が本来やりたかったことは何だろうかと、立ち止まって気づくための場所を作りたかったんです。

 結果的には、そうした「個性の気づきと発見」に重きを置いたからこそ、26もの企業から賛同を得て、6400名のお客様が来場してくれたのだと思います。これからのビジネスは、「いくら儲かる」 とか、「かっこいいから」ということよりも「そこにどんな価値があるのか」という点に基軸がないと、スポンサーの賛同も得にくいですし、ユーザーからの支持も得られません。その意味では、私自身も今回のプロジェクトを通して学んだことがたくさんあります。

 今までいろいろな事業を手掛けてきましたが、まず数値目標を立て、その目標を達成するためにどうするかをずっと優先してきました。ですが、「何のためにこれに取り組むのか」を真摯に考えてプロジェクトを進めることこそが大事だということに、改めて気づきました。

既存の枠組みから若者を解き放つような場所にしたい

 若い世代の皆さんには、何でも構いませんので自分の好きなことを見つけて追究してもらいたいと思います。それを起点にすれば、夢を実現するために何をすればいいかということが見えてくるものです。「東進タイムズ」の読者の皆さんには「志望校合格が人生の終着点ではないよ」ということを伝えたいですね。

 例えば、田舎で農業にチャレンジしている「ノギャル」と呼ばれる女の子たちと話をしてみると、社会に貢献したいという希望を持っている人がすごく多い。社会の不備に対して、こんなふうに アプローチをかけて改善したいといったビジョンもしっかり考えていて、驚かされます。そんな彼女たちを大人は過小評価している。せっかく自立心を持って何かに取り組む若者たちを、既存の枠組みにはめてしまうのはもったいない。

 「原宿スタイルコレクション」も、そうした既存の枠組みから若者を解き放つような場所にしたいと思っています。そのためにも、ファッションやスイーツといったジャンルだけではなく、もっと幅を広げていきたいですね。あるいは、福祉の分野も視野に入れたい。昨今は、自宅で誰かの介護をしているという家庭も多いですから、興味を持っている子はいるはずです。でも、実際にどうし たらその道のスペシャリストになれるかわからない。そうした若者に、プロフェッショナルとしての体験ができる場所や機会を提供したいと考えています。

※文中敬称略。所属・役職等は取材当時のものです。
明治大学に関連した職業はこちら!
明治大学 商学部 卒業
スポーツマネジメント
江島 彰弘 氏
明治大学 政治経済学部 卒業
印刷会社 デジタルコンテンツ開発
追木 浩二 氏
明治大学 政治経済学部 政治学科 卒業
雑誌編集者
大波 綾 氏

	
マスコミ・芸能に関連した職業はこちら!
慶應義塾大学 法学部 政治学科 卒業
新聞業界 デジタル事業
渡辺 雄一郎 氏
慶應義塾大学 商学部 卒業
雑誌編集者
尾木 和晴 氏
一橋大学 商学部 卒業
CMプランナー
笹川 真 氏
東京大学経済学部 卒業
広告会社
廣重 博信 氏
慶應義塾大学 経済学部 卒業
コピーライター
阿部 広太郎 氏
東京大学 法学部 卒業
新聞記者
林 良輔 氏