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スポーツマネジメント
明治大学 商学部
株式会社 日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ) 広報宣伝部 マネジャー
江島 彰弘 (えじま あきひろ)氏

2011年11月東進タイムズ掲載

日本のバスケ競技者60万人を熱狂させる
初のプロバスケットボールリーグ誕生!

名門実業団チームの相次ぐ廃部
バスケ界の危機を救ったプロリーグ誕生秘話

国内に60万人のバスケ競技者がいる日本だが、プロバスケットボールチームの歴史はまだ新しい。初のプロチーム「新潟アルビレックスBB」の誕生は2000年。それまでは、企業のいわゆる実業団チームしか存在しなかった。だがバブル崩壊以降の長引く不況の影響を受け、「名門」と呼ばれた実業団チームの廃部が相次いだ。「プロリーグもなく実業団チームも減少。このままではバスケをプレイする場がなくなってしまうという危機感がありました。そこでプロ化という構想が立ち上がってきたわけです」そう語るのは「bjリーグ」広報宣伝部マネジャーの江島彰弘だ。だがこのプロ化構想は遅々として進まなかった。実業団チームを維持できなくなった企業が、より費用のかかるプロチームを新たに設立することなど至難の業だったのである。そんな中で、プロ化への実現に向けて尽力した人物がいる。それが現「bjリーグ」コミッショナーの河内敏光だ。元日本代表チームの監督であり、「新潟アルビレックスBB」を立ち上げ、ついには「bjリーグ」というプロバスケットリーグまで設立。河内は、まさに日本のバスケットボール界の革命児である。「プロフェッショナル」「エンターテインメント」「グローカル&コミュニティ(※)」という河内の理念は、従来の実業団チームの常識を根底から覆した。「観客にいかに楽しんでもらえるか。そのためには何をすればよいのかを、我々は一番に考えています」河内の薫陶を受けて、日々「bjリーグ」の運営に邁進する江島はそう断言する。

「バスケに関わる仕事がしたい」
プロ発足のニュースから踏み出した一歩!

それまで一観客でしかなかった江島が、仕事としてバスケットボールに関わるようになるのは、前職の広告代理店に勤務していた頃にさかのぼる。シューズメーカーが主催するバスケットボールのショーイベントを日本に誘致したのだ。これは当時としては画期的な試みだった。7000人を動員したこのイベントは、一見、成功したかのように見えた。だが、期待されていたほどの収益を上げることができなかったという。「当時は、バスケをエンターテインメントとしてアピールするためのノウハウがなかったのです」そんなとき、江島の耳に届いたのが「bjリーグ」発足のニュースだった。これまでも、「バスケに関わる仕事をしたい」とは思っていた。そんな漠然とした思いが「bjリーグなら、自分がこれまでやってきたことを活かすことができる」という信念に変わった。江島は迷わず、「bjリーグ」の門を叩いた。しかし、立ち上げは苦難の連続だった。日本初のプロリーグである。実績も何もないところからのスタートだ。当然、周りからは「本当にスタートできるのか? 」「継続できるのか?」という疑問が殺到した。そうした問い合せに対して、江島は一つひとつ丁寧に説明して回った。実はバスケットボールには大きな強みがある。まず、若い世代を中心に、国内60万人を超える競技人口があること。また、ビジネスとして考えた場合、ほかのスポーツに比べて、一般の体育館を低料金で利用できるなど、低コストで参入できるメリットもある。勝算は十分にあったのだ。

成功も失敗も共有
全チームでリーグの発展を目指す

さらにリーグに参加したチームには、ある一つの共通した思いがあった。それは「バスケットボールの魅力を一人でも多くの人に伝える」という使命だ。「ですからbjリーグの場合、ノウハウを全チームで共有します」とりわけ、6チームでスタートしたばかりの頃は、誰もが試行錯誤の連続だった。資金の調達方法やゲーム時の演出といったさまざまな情報を共有し、各チームが運営に採り入れていった。例えば最近ではこんな事例がある。滋賀を拠点とする「滋賀レイクスターズ」は、チームカラーを施した自動販売機を展開。売上の一部がチームへの支援金となる仕組みを作り上げた。あるいは、昨年からリーグに参加した「島根スサノオマジック」というチームがある。中国地方初のプロチームだが、わずか1年で9000人ものファンクラブ会員を集めたという。島根県内の各地区で、広い人脈を持つファンにキーマンとして動いてもらい、効率的にチラシの配布や宣伝活動を行ったのだ。こうした成功例を全チームで共有し、自分たちの地域に合わせてアレンジを加えて採り入れていく。そんな連帯感と柔軟性が「bjリーグ」躍進の大きなカギなのである。現在では19チームにまで成長した「bjリーグ」。全チームを束ね調整する役を担う江島の仕事は、むしろシーズンオフが最も多忙だという。開幕に向けての期待感をファンに持ってもらうために、事前の準備を怠りなく進めていく必要があるからだ。「一番の目標は、プロバスケットボールをメジャーにすることです。そのためにも、あらゆるメディアを使って、魅力を伝えていきたいですね」江島は目を輝かせながら、そう締めくくった。(文中敬称略)
※文中敬称略。所属・役職等は取材当時のものです。
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