東進が厳選した全国の大学情報を掲載!志望校選びに役立つ情報・卒業生や現役大学生の“ナマの声”満載!

大学案内 > 京都大学 > 先輩の声

社会で活躍する先輩からのメッセージ

三浦 祥敬

みうらよしたか:京都大学総合人間学部認知情報学科出身

悩み、考え、決意した自らの「仕事」


現在、私はフリーランスとしてワークショップやイベントをプロデュースする仕事をしています。大学在学中からイベント企画などを行い、大学卒業後もすぐには就職せずにイベント企画やアート活動を行っていました。前職の会社に入社するきっかけは、東京で行われたアートのイベントです。今までにないような斬新なアイディアに、ぜひこの会社で働きたいと思い、主催者の方に直接連絡を取り働かせてもらえることになりました。企業のコンサルティングやイベントのプロデュースを行っている会社で、入社してからは、大手企業の新規事業のコンサルティングやアーティストとプログラマーによるイベント企画など数多くの業務に携わりました。その中では、イベント企画・運営の基礎を身につけることができましたが、次第に仏教や思想、哲学など、その企業ではあまり取り扱っていないテーマに興味を持ち始め、入社1年半が経過した頃に退職を決めました。退職後の数カ月間は、アート活動を行いながら、これから何をして生きていくかをじっくりと考え直しました。そんなとき、アート活動の一環で訪れたドイツで、人が知らないうちに持ってしまう固定観念などを問い直し、更新していくことのできる環境や機会を作り出していきたいと考えるようになりました。現在は、アート・仏教・ラーニングなどをキーワードに、ワークショップやイベント、企画展の企画・制作を行っています。今まで携わったもので印象に残っているのは、「開発とは何か」を考えるイベントです。お寺のお坊さんと、国際開発の領域の研究者の方をゲストに招き、開発という言葉の語源である仏教の観点から、これからの開発の意味を問い直しました。主催者としての私の仕事は、まずイベントの主旨や構成、ゲスト、会場などを考えることです。どういうイベントにするのかが決まれば、ゲストの候補となる方に連絡を取り、会場の調整を行い、イベントの告知などの広報活動で参加者を募ります。イベントには多くの方にご参加いただき、自分自身も大きく成長することができました。イベント後には寄稿の依頼もあり、活動の場を広げるきっかけとなりました。

本当にやりたいことは何か……模索し続けた大学時代


私が京都大学の総合人間学部に入学したのは、脳科学に興味があったことと、1つの分野だけでなく様々な分野を横断的に学ぶことができると思ったからです。大学では、最終的に文化心理学という分野を扱う研究室にお世話になりました。在学中の間は、大学の枠を飛び越えて、何に関心があり、何を行うのが好きなのかをひたすらに探求し続けていたように思います。そのような中で、最初に注目したのが「学び」というテーマです。「学び」とはどういうことかを考えるために、実際に自分でワークショップを行いました。そこで、学習関係の研究者の方や企業の人材育成担当者と積極的に交流していくことを通じて、「学び」とは人が試行錯誤を重ねる中で何かに気づき成長していく変化のプロセスであるという、自分なりの答えを見つけました。自分が関心を持っていることを探求し、自分なりの定義や意味を見つけることは、大学時代も現在も変わらず取り組んでいるように思います。授業で学んだことも基礎として活きていると思いますが、学生時代にワークショップやイベントに足を運んだり、実際に自分で学びの場を作ったりしたことは、今でもあらゆる場面で役立っています。続いて、私が探求したいと思ったのが表現活動の領域、アートの分野でした。さらに、現在は宗教や思想をテーマにした活動も始めています。大学を通じて1つのことをしなければならないという枠はありません。受験生の皆さん、社会の枠組みにとらわれず、好奇心を爆発させて生きてみてください。

未来は不確定だからこそ、人生は楽しい!


私は、「こんな未来もあり得る」というイメージを持つことはあっても、それが「人生の理想像」とはいわないようにしています。実家がお寺だったので、幼い頃から「こうすべきだ」というような規範やルールにしばられていると思い込んで生きてきました。しかし、大学に入学して実家を離れてからは、自分とは全く異なる考えを持っている人や好きなことに打ち込む人をはじめとして、たくさんの人々との出会いから、「~すべき、~しなければならない」ことは何もない、ということに気づきました。窮屈な考え方を捨て、自由に自分のやりたいことをやるようになってからは、世界が大きく広がったような気がしています。最近になって、これまで距離をおいてきたお寺や仏教に、再び触れる機会がありました。いったん離れて客観的に見たことで、仏教に対する考え方も、「人をしばりつけるもの」から「人を自由にするもの」へと変化しました。今では仏教をテーマにしたイベントも主催しています。受験生の皆さん、未来は無限です。自分自身をしばらずに、まだ見ぬ可能性の数々を楽しむくらいの気持ちで、今を精一杯頑張ってください!

私の大学 ~後輩の皆さん、こんな大学です~

小早川 敦くん

こばやかわ あつし:広島県 県立 広島高校 卒 人間健康科学科(検査技術学専攻) 2年

どのような高校生でしたか?京都大学を志望したきっかけは?


高校時代は、勉強に特別熱心になることができず、日々の宿題をしている間も、様々な誘惑に引っ張られがちになっていました。ただそんな中でも、できる限り生活態度や勉強態度、心の持ち様などは、自分の思っている理想的な姿に近づけようと考え続けていました。自分にふがいない部分があるのを認めつつ、その先を考え行動する、そんな日々を過ごしていました。
高1生の頃、模試で学年240名中200番台の成績を取るくらい勉強ができず、特にテストの点数を取るのが苦手だと考えていました。苦手意識を持ちつつも、やらなければ自分が困るのだからと思い、勉強を続けていきました。
転機となったのは、高2生の冬の進路選択でした。自分でも実感できないほど小さな、しかし確実な成績の向上が模試の結果に現れ始め、当時第一志望にしていた大阪大学を京都大学に変更しました。京都大学に変更した理由はおもに2つあります。1つは純粋な京都へのあこがれ。もう1つは高1生の頃には思いもよらなかった京都大学への道が見えてきたように感じ、「いけるものなら、いってみたい!」という思いから、京都大学を第一志望に決めました。
いわば、自分の場合は他の京大志望者のような研究欲からくる志望動機ではなく、凡人のあこがれのようなものだったのです。

どのようなキャンパスライフを送っていますか?


学業とサークル、普段の生活面に分けてお話したいと思います。まず、学業についてです。私の所属する医学部人間健康科学科、通称“人健”(じんけん)と呼ばれるこの学科では、私たちの代までは、1回生から専門基礎科目として生理学や病理学、生体防御学といった講義を受けています。2→3→4回生と進むにつれて、専門度が高くなるカリキュラムの基礎となる知識を身につけます。また、専門科目と同時に一般教養の科目も履修しています。心理学や経済学といった文科系の興味のある科目を履修することができ、自分の好きな分野の教養を深めることもできます。次に、サークルについてです。私はバドミントンと民族舞踊のサークルに入っています。バドミントンは中学生時代からの流れで続けていますが、民族舞踊は大学入学前には思いもよらないことでした。受験生の皆さんには、なじみもなく想像もつかないだろうと思われる民族舞踊について少しお話します。民族舞踊はフォークダンスといった方がなじみがあると思いますが、中学校や高校の運動会、体育祭で行われるようなものは、民族舞踊の1つの側面にすぎません。タップダンスのように足を駆使したり、ハンドクラップをしたりするなど、よく知られているストリートダンスでは見られない、別種の格好良さがあります。私はたちまち突如目の前に現れたその世界に魅了されてしまいました。最後に、生活面についてです。私は、大学に入るのと同時に一人暮らしを始めたのですが、入学前は、コンビニなどに頼りきりの食生活になるとばかり思っていました。しかし、自炊することの楽しさを知り、それからは積極的に自炊生活を送るようになりました。友だちを招いて料理を振る舞うなど入学前では考えられないことでした。一人暮らしは、生活力を底上げしてくれます。

自分の様々な可能性を吟味していきたい


私は、小学校の頃から医療従事者になるという夢を持っていました。目指す職業は医師であったり、薬剤師であったりと変化がありましたが、根底にあるのは医療に従事したいという思いでした。
今、京都大学の医学部人間健康科学科に進学することができ、医療従事者への道を昔より確かなものとして見ることができるようになりました。私の目の前には、臨床検査技師の国家資格を取得し、臨床検査技師として患者さんの目にはつかないけれども、医療を支えるという道が最も明確に現れています。
それと同時に、今まで見えなかった別の道も見えてきました。1つは、研究職という道です。京都大学に入学したばかりの頃、学部のガイダンスで学科長は、「学部での4年間を経て、臨床検査技師になるということも、1つの道だが、大学院に進学し研究の道を進むこともできる」と、研究者になる選択肢も存在することを強調されました。研究職について、今までまじめに考えることがなかった私にとって、その言葉によって新たな道を見つけることになりました。
また、企業に就職する道もあることを知りました。先生が授業の中で「検査技術学専攻から食品関係の企業に就職したりする場合も意外と多い」というお話を聞き、自分の歩いている道が医療以外の分野にもつながっていることに少なからず驚きました。
食品という分野は、医療分野ほどではないですが、私の興味を惹くものの1つでした。人間健康科学科検査技術学専攻という選択肢に後悔しているわけではありませんが、時々、臨床検査技師になるというのが決められた一本道のように見え、少しばかりの窮屈さを感じることがありました。しかし、先生の話を聞いてから、活躍の場は自分の想像していたものよりもずっと広いものだと知ることができたのです。
これからの学生生活を通して、臨床の医療者、大学院進学、企業で医療以外の分野への従事など自分の様々な可能性を吟味し、一体何をしたいのかをもう一度考え直し、自分の将来を形作っていきたいと思います。

天野 そよかさん

あまの そよか:奈良県 私立 奈良学園高校 卒 文学部 2年

京大へのあこがれが、いつしか現実の志望校に


京都大学を志望したのは、高校主催の大学見学会に参加し、学生寮である「吉田寮」にあこがれたのがきっかけです。もともとできるだけ難関といわれる大学にいきたいと考えていて、ちょっとだけ大きく出てみようと、「とりあえず、京大かな」と思っていたら、いつの間にか本当にいきたくなっていました。学部選びは即決でした。昔から本を読むのが好きだったのに加え、作家にも興味があったので、大学では日本文学を学ぼうと考えて文学部に決めました。

幅広く学ぶ中でロシア語の面白さを知りました


1回生の間は一般教養の講義を履修することが多いです。例えば、心理学や法学、化学や生物など専攻ではないジャンルについても学んでいます。その中では、精神分析学という講義が面白いです。フロイトやラカンの思想・精神分析について学んでいます。入学前は日本文学を学ぼうと考えていましたが、第二外国語にロシア語を選んだところ、日本文学よりも俄然やる気が出てきました。今ではロシア語を専攻しようという思いに変わっています。日本語にはない格変化が興味深くて、いつも講義が楽しみです。将来は、国立国会図書館の職員になりたいと考えています。本に携わる仕事であるうえ、行政や海外の方とも仕事をするやりがいのある職業です。今はまだ英語が得意ではないので、しっかりと英語ができるようになって、海外の方にレファレンスをしてみることにあこがれています!

田中 宏樹くん

たなか ひろき:奈良県 県立 奈良高校 卒 理学部 理学科 3年

わからないことをわかろうとする「科学」の面白さに惹かれて


僕は幼い頃から、科学にとても興味を持っていました。雑誌「子供の科学」や「ニュートン」などを地元の図書館で借りて読んでいたくらいです。通っていた高校も文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、そのことが僕自身の高校生活
でも非常に大きなウエイトを占めていました。以前からアインシュタインや湯川秀樹などノーベル賞を受賞した世界有数の科学者たちにあこがれていました(湯川秀樹は京都大学理学部出身!)。京大生のポスター発表に参加した際、「わからないことがあるのって面白いですよね」と尋ねると、発表者の学生がすごく共感してくれました。人はまだわかっていないと考えるところがあるからこそ、研究し、その謎を解き明かすものだと実感できた瞬間でした。いつか誰も知らないことを自分で発見してやろう――そんな思いから、京都大学理学部を志望しました。

謎を解き明かす面白さを伝えられる科学者になりたい


理学部では「自主ゼミ」に所属している人がたくさんいます。3~6名ぐらいの友人や先輩とグループを作り、講読する本を決め、章ごとに発表者を割り振り、お互いに発表し合いながら理解していくものです。教授はおらず、単位ももらえません。しかし、自分の力で他人に発表することは、授業以上に勉強になります。さらに、他人の発表を聞くことで、1人で読んでいるだけでは決して得られない知見を得られます。お互いの発表に対して質問を交わしているうちに、本には載っていない議論に発展することもあります。ニュートンの運動方程式や電磁気学におけるマクスウェル方程式のように、1つの法則から非常に多く
の現象を説明できるものは、物理における基本法則となります。このような基本法則を学ぶために、3回生の系登録(専門・専攻決め)で、物理系か宇宙物理系に進もうと思います。さらに、大学院を目指し、本当に「研究をする」には何をすべきかを学びたいです。将来は、今まで誰も明らかにできなかった宇宙の謎を解き明かし、多くの人に宇宙の謎を解き明かす面白さを伝えられる科学者になりたいです。

先輩たちの「生の声」入試アドバイス

科目別アドバイス

国語


現代文の論述に関しては、何ともいいがたいというのが正直なところです。自分自身そこまで点数がいい方ではありませんでした。できるだけ早くから記述問題に触れ、自分なりの解き方を見つけていくことができれば、それに越したことはないのですが、過去問対策では、できれば添削指導などを受け、答案の作り方を学ぶといいと思います。漢字の対策もやっておいた方がいいでしょう。古典に関しては、単語力と文法への理解がなければお話になりません。頑丈で揺るぎない基礎の確立を第一に考えてください。 (医学部人間健康科学部 小早川くん)

数学


数学が得意でない人向けのアドバイスです。とにかく、私は数学が非常に苦手でした。理解できても応用が利かない、ひらめきも出てこない、と苦戦しました。やはり数学は解いてきた問題と、そこから得られた経験をしっかりと吸収できているかにかかっていると思います。数学ができない人は、1問あたりにかける時間が得意な人の何倍もかかってしまいがちです。その結果、得意な人の方が量をこなすことができるわけです。なので、スピードを意識しながらも最初はゆっくりと問題に取り組み、しっかりとその問題の「旨み」を味わいつつ、理解を深めることを第一に考えるのが重要だと感じました。 (医学部人間健康科学科 小早川くん)

英語


私は「特色入試」を受けました。出題された英語の長文は、語群が設けられていたため、語彙の推測を(一般入試に比べて)あまりしなくていい分、読むスピードと正確さが求められました。センター試験については、文法問題が最後まで苦手でしたが、中2生用の問題集で時制などの基礎を固め直し、その後はセンター試験レベルの問題集を解いて克服することができました。私は分厚い問題集を見るとやる気が削られていくタイプだったので、薄くても全単元を網羅している問題集を何周もしていました。おすすめです。また、100均で売っている小さいノートに間違えたイディオムや単語をまとめていき通学時間に見ていました。これもおすすめです! (文学部 天野さん)

入試本番アドバイス

京大理科は一筋縄ではいきません!


僕は理科についてお話したいと思います。物理と化学を選択しました。京大理科は、深い理解力が問われるだけでなく、すべての問題に試験時間内に手をつけるのは至難の業です。過去演習の際には、どの問題を解くかを選んで取り組むことが重要です。物理は、他の大学と違い、xの微小変化⊿xなど、微小量に関する問題がよく出題されるので、慣れておくと高得点が期待できます。「なぜこの公式が成り立つのか」「なぜこのような反応が起こるのか」といったことを常に意識し、納得がいくまで教科書や問題集の解説を読んでください。それでもわからないときは、友だちや先生に、わからないところを明らかにして質問したり、予備校などの解説授業を聞いたりしてください。理解がぐんと深まります。なお、僕が受験した2015年度には、新課程で必修になった原子物理が出題されました。本当にどの分野から出題されてもおかしくないのが京大理科です。1つの分野を「捨てる」ことはやめた方がいいと思います。(理学部 田中くん)

試験会場に普段使っている勉強道具を持っていきました


私は、試験会場にいつもの勉強道具を一式持っていきました。単語帳だけでなく、先生が配ってくれた数学の問題プリント、生物の知識が詰まった参考書など、無理にならない範囲で持っていきました。世の中には、「持っていかない派」が多いように思いますが、私の場合、精神安定上の理由も含めて持っていった方がいいと判断しました。もし、私と同じように、勉強道具をホテルで開いて、少しでも勉強していた方が気が紛れていいと思うのなら、試験会場まで勉強道具を持参することをおすすめします。あと、夜は湯船につかるといいと思います。私はかなりリラックスできました。(医学部人間健康科学科 小早川くん)

「特色入試」の体験談です


私は「特色入試」の初年度(2016年度)受験者だったので、事前の情報がほぼ何もなく、対策ができませんでした。でも、情報がないのは自分も他の受験生も同じだと思って、焦りはありませんでした。ただし、小論文での原稿用紙の使い方は、あらかじめ確認しておいた方がいいと思います。行末の句読点の書き方など自分で思っていたやり方が意外と間違っていることもあります。要注意です!(文学部 天野さん) 

↑TOPへ戻る