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社会で活躍する先輩からのメッセージ

飯塚 修平 氏

いいつかしゅうへい: 東京大学 工学部 システム創成学科(知能社会システムコース)、同大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 出身

最先端技術を用いた新しい体験の「かたち」を探求しています


 現在、私は「UXエンジニア」として、外資系IT企業でマーケティング・ブランディングに関わるウェブサイトの制作に携わっています。
 UXとは“User Experience”の略で、「ユーザー体験」を意味します。私が携わったウェブサイトのユーザーの皆さんに、新しい体験を提供したいと、日々制作に取り組んでいます。新しいテクノロジーに触れてワクワクする気持ちや、今までにないものを見たときの驚きや楽しさを感じ取ってもらえることを目指しています。
 これまでに、VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)体験を通じて、お祭りに参加しているように感じることができるウェブサイトや、AI(人工知能)技術を駆使したスマートフォンで遊べるゲームなどの制作に携わってきました。一口にウェブサイトといっても、その裏側で使われる技術は様々です。これらの技術がワクワクするユーザー体験を支えているのです。
 ウェブに限らず、最先端の技術が様々な分野に応用されることで、これまでには想像もできなかったような世界が広がっていくと思っています。今後も技術がどのような分野に応用できるか、どうすれば人の役に立つものにできるのかを探求していきたいです。

プログラミングの実用性を実感し、将来の道が開けました


 大学3年生の頃、私は大学受験予備校が開講している「ビジネススクール」で、学生スタッフとして勤務していました。当時は、ビジネス英語講座が発足した最初の年で、スタッフ全員で試行錯誤しながら運営していました。その中で、受講生の受講状況を管理するシステムがあったのですが、受講生と講座の数が多いことから、計算量が増え、パソコンで表示、管理するにはかなりの時間がかかるという問題がありました。
 私は、プログラミングに関しては大学の授業で少し触れた程度の素人状態でした。しかし、勉強すれば良いものが作れるかもしれないと思い立ち、独学で既存のシステムに代わるものを作ってみたところ、それまでの数倍高速に、わかりやすく受講状況を表示するシステムを作り出すことができました。おかげで、学生スタッフは不要な待ち時間から解放され、本来の学習指導業務に集中できるようになりました。と同時に、「プログラミングには人間の生活を豊かにする力があるのだ」ということを初めて実感しました。
 プログラミングに魅せられた私は、その後、大学でアメリカのシリコンバレーへの研修旅行に参加する機会をいただき、GoogleやFacebookなど現地のIT企業を見て回りました。中でも衝撃的だったのがTwitterでした。2011年当時、すでに世界中で使われているSNSであったにもかかわらず、オフィスはサンフランシスコにあるビルの数フロアで、たった数百人の社員で運営されていたのです。私は、社員一人が世界に与えているインパクトの量を想像し、心が震えました。
 また、社員はみんな普段着で、出身国も千差万別な人々が同じ場所で働いていた光景に、多様性を尊重する働き方へのあこがれを強く抱きました。私は将来、外資系のウェブ業界で働くことを心に決め、帰国の途につきました。
 その後、国内の様々なベンチャー企業でインターンを経験し、プログラミングの実力を磨いていきました。最終的には、現在の会社でインターンをする機会に恵まれ、今に至ります。学生時代の職場で偶然出会ったプログラミング、さらにはシリコンバレーで見た
光景が、今の仕事につながっています。

勉強は自分のできることの幅を広げるためのもの


 AI(人工知能)を支える重要な技術の1つが「機械学習技術」です。私は、人々があっと驚くような体験を提供できないかを日々考え続けています。現在、機械学習の世界では、目まぐるしいスピードで新たな理論を披露する論文などが発表されています。ただ、それらの理論を実生活で役立たせる応用のところが、まだまだ追いついていない現状だと思っています。
 私たちの生活のどこに機械学習を活かすチャンスがあるのか、どうしたら人を楽しませることができるのか、実際に手を動かしながら探っていきたいと考えています。
 受験勉強に限らず、勉強は自分のできることの幅を広げるためのものだと考えています。できることの幅が広ければ、それだけ思いつくことができるアイディアの幅も広がります。アイディアの数が多ければ、それだけ成功するチャンスも多くなります。
 思えば私も、大学の授業でプログラミングを少しでもかじった経験がなければ、お話したような偶然の出来事から、現在の職業につなげることはできなかったでしょう。すぐに役に立つかどうかわからないことでも、できることの幅を増やしておくことで、チャンスを活かすことができたのです。目先の目標だけにとらわれず、自分のできることの幅を広げる意識を持って、一緒に勉学に励んでいきましょう!

私の大学 ~後輩の皆さん、こんな大学です~

児玉 将馬くん

こだま しょうま:千葉県 県立 千葉高校 卒 理科一類 2年

どのような高校生でしたか? 東京大学を志望したきっかけは?


 高校では何か新しいことがしたくなり、それまで未経験だった音楽に触れようとオーケストラ部に入部しました。初めてのバイオリンの演奏はとても大変で、毎日のように練習をしていました。勉強については学校の勉強を最優先にして、最低限のことはやるといった感じでした。
 志望校選びについては、「どうせ大学を受験するなら、一番上を目指そう」というくらいにしか考えておらず、具体的に「この大学がいいな」という明確な理由はありませんでした。しかし、受験校を調べ、勉強を進めていく中で、「この大学にいきたい!」という思いが強くなっていったのが、東京大学でした。
 もともと理系科目が好きで得意でもありました。特に物理が好きで、将来はその道に進みたいと思っていたので、迷わず理科一類を志望することに決めました。東京大学には「進学選択」と呼ばれる制度があり、入学してから進路を大きく変更することも可能です。ただ、私は高校生のうちから将来について真剣に考えておくことが大切だと思います。
 なお、受験勉強について。英語は、対策が遅れがちなリスニングをしっかりできるかどうかが重要になってくると思います。近年は難化しているということも耳にします。しっかりと得点できるようにしておくといいでしょう。
 また、リスニングの解答は英語の試験開始後45分から始まります。時間配分など自分なりの戦略を必ず立ててください。難しい単語が用いられるわけではないので、あとはスピード勝負です。演習を積んで慣れれば問題ないと思います。なお、この点数は入学後のクラス分けに使われます。

どのようなキャンパスライフを送っていますか?


 進学選択前の2年生7月までは専門的なことではなく、教養科目を多く学んでいました。私も理系ながら日本国憲法や現代教育論の授業も受けていました。理科一類の1年生は必修科目が多く、それだけで時間割の3分の2ほどが決まってしまいますが、残りの時間は人によって大きく差ができています。単位を取りやすい、もしくは、点数を取りやすいという理由で授業を選ぶ人もいますが、せっかく学ぶなら自分の好きな授業にすると、やる気も出てくると思います。
 大学の授業が高校までと大きく異なるのは、こちら側が学ぼうとしないと本当に何も得られないということです。受験をしてその大学に入ったからには、当然勉強するだろうと受験生のうちは思っていることでしょう。その気持ちを忘れずに大学に行ってください。
 進学選択で自分の希望する学部学科に進むには、それなりの点数が必要になる場合があります。私としては、想像よりも入学してからが大変でした。しかし、クラスの人と助け合いながらなんとかやってきました。東京大学ではクラスがしっかりしているので、クラスの人と仲良くなるのが情報を得るという意味でも大きいのかもしれません。
 勉強が大変な一方、長期休暇など自由な時間も多くあります。学期中であっても、土日などは基本的に休みですので、やりたいことができます。そこで何をするかも大学生活を満喫するうえで大切です。
 進学選択後は、進学先の専門科目の授業を受けていきます。授業の難易度も教養課程のときよりは難しくなるものが大半でしょうが、いよいよ好きなことを学んでいける時期でもあります。私も同じ学科に進学が内定している人と切磋琢磨しながら専門科目を学んでいこうと思います。

大学院に進学し、物理学の研究をしたい!


 私はいつでも「先を見て行動する」ことを忘れないように心がけています。目先のことだけを考えていてはいけないということです。これは私が過去の失敗から学んだことで、今でも行動規範として持ち続けています。未来は断定できませんが想像はできるのです。
 まずは大学院の博士課程まで進んで、物理学の研究をしたいと考えています。そのためにも今の教養課程で真剣に取り組み、後々苦労しないようにしています。教養課程が設置されている以上、そのことに意味があるはずです。必要なことは、今ここでやってしまいたいと思います。
 大学院修了後については、まだ悩んでいます。物理学を専攻したいので、それに関係する形で社会に出ていけたらいいなと思います。具体的には、物理学の研究者か高校の物理の教師になりたいと思っています。先生になる余地を残しておくために、大学では教職科目も受けています。かなり大変ですが、教師にならないとしても大切なことが学べると考えています。授業を受けていなかったという理由で、将来の職業の幅を狭めたくもありません。
 どのような形で社会に出ていくにしても、これからの時代で必要になるのは英語です。英語と無縁の職業は皆無なのではないかと思うほどです。大学では、日本各地からやって来た学生たちと交流できるだけでなく、世界の様々な地域の人々とも出会えます。外国人の教授による英語のみの授業もあります。将来のために英語を使えるようにしておきたいです。そのために土台となるのが、大学受験のために覚えた単語や文法です。受験英語は実用英語の一部分だと思うので、しっかりと勉強して損はなかったと思っています。
 大学生活を通じて、様々な人々と交流できることをプラスにしていきたいです。また、価値観や考え方の違いを認識し、自分の考え方が一様にならないようにしたいです。そうすることで、新しいアイディアや手法を思いつけるのではないかと考えているからです。
 将来、どんな職業に就いたとしても、自分の好きなことをやりつつ、誰かの役に立つことができればと思います。そのために今という時間を大切にします!

高橋 佑介くん

たかはし ゆうすけ:千葉県 県立 東葛飾高校 卒 工学部 システム創成学科(環境・エネルギーシステムコース) 4年

進学選択で見えてきたエンジニアとしての道


 工学部に進学して実感したのは、工学部では研究成果を社会に還元することを目的、使命であることを念頭においていることです。理学部が純粋な学問研究に励むとしたら、工学部は社会からの要請を受け現実世界の問題や課題の解決を目指し、世界をより良いものにするために存在するものととらえています。
 私の所属するコースは環境・エネルギー系で、海洋の再生可能エネルギーや福島第一原子力発電所の廃炉作業について深く学び、福島の廃炉について卒業論文を執筆しました。福島では東京電力をはじめ、研究機関や企業が協力して廃炉作業を進めていますが、依然として放射性廃棄物の最終処分については見通しが立たず、将来的な原発の役割も議論の最中です。このように現実に抱えている問題をどうやって解決するかを考えることが工学的視点であり、単に技術の側面から考えるだけでなく、法制度の側面や社会学的な側面、文化的な側面など文系的な側面も含め、多角的な視点で考える必要があります。こうした役割を担う工学部にあこがれ、理科二類からの進学を決めました。

専門分野について英語で自由に議論できるようになりたい!


 2017年の夏、スコットランドに1カ月短期留学し、現地の大学で海洋開発についてじっくりと学んできました。現地では、大学受験で求められていた英語力だけでは全く太刀打ちできず、思うように英語で議論を深められませんでした。それがとても悔しくて、自分の進路を、東大の大学院に進学するのではなくイギリスの大学院に進学することに決意しました。それからは大学受験以来といっていいくらい英語の勉強に打ち込んでいます。結果、ロンドン大学(University College London)からオファーをいただけました。
 私は常に「将来、自分がどんなことをしたいのか?」を考え、あれこれと思い描いています。ただ、まだ明確な答えは見つかっていません。しかし、これまでもそうしてきたように、常に自分の目の前にあることに対して淡々と努力を積み重ね、1つずつ形にしていくことは、地道ではあるけれど、きっとこの先の人生をより良いものにしてくれると思っています。

勅使河原 美紗さん

てしがわら みさ:東京都 都立 日比谷高校 卒 教育社会科学専修(比較教育社会学コース) 3年

最先端の学問に触れ、専門を検討できることに惹かれました


 高校時代は、勉強はもちろんですが、「やりたいことは全部やる」をモットーに2つの部活動(オーケストラ部と写真部)や学校行事に夢中になって過ごしました。特に、高3生の頃の文化祭ではクラスで披露する演劇に向け、脚本担当として本番の半年以上前から準備を重ねたことは、良い思い出です。
 志望校については、受験勉強で様々な知識を身につけていくうちに、自分の興味が幅広いこと、だからこそ大学で何を専門に勉強すべきかわからないことに気がつきました。そこで、教養学部で様々な学問の最先端に触れられ、そのうえで自らの専門を検討できる、東京大学に惹かれるようになりました。

約2000名の中学生を対象に社会調査を行いました


 現在は、教育社会学を専門に学んでいます。例えば、必修の「教育社会学調査実習」では自分の興味にもとづき作成した質問紙調査で、約2,000名の中学生に回答をもらい、その結果を分析し論文を執筆するというプロセスを、1年間かけて行います。その中で、統計的な分析手法や論文の書き方を学んでいきます。高校生の頃は、大学の授業といえば大教室で教授の話を一方的に聞く形式を思い浮かべていましたが、教育学部は学生数や規模が小さいからか、先生との距離も近く、とてもきめ細やかな指導を受けられます。
 様々な階層の人を対象に研究する教育社会学を学ぶ中で、「社会的弱者」と呼ばれる方々に寄り添う必要性を感じました。将来は、そういった方々を支援するような、あるいは多くの人の生活基盤を支えるような仕事がしたいと思っています。

先輩たちの「生の声」入試アドバイス

科目別アドバイス

数学


まずは公式の導出過程などに注意して問題に取り組んでください。難しいテクニックを覚えるよりも大切なことだと思います。また、150分間の試験時間で大問が6つという構成は、余裕のあるものではありません。問題の見極めも重要なポイントです(もちろん全問を解けることに越したことはないですが)。それぞれの問題は、なるべく最後の答えまでたどり着けるように頑張りましょう。部分点を狙う問題があってもいいかもしれませんが、やはり完答したほうが採点者の印象は良くなると思います。(理科一類 児玉くん)

英語


試験問題に対して出題される量が多いので、ある程度のスピードが求められます。速読への一番の近道は精読を積み重ねることです。また、要約や和訳など、英語で読んで日本語で表現する問題が多いのも特徴的です。英語力だけでなく、簡潔で論理的な日本語表現も求められていることを忘れないでください。模試の模範解答などを見ると、自分でも使えそうな良い表現が載っていることがよくあります。(教育学部 勅使河原さん)

入試本番アドバイス

長い昼休みをどのように過ごすか、事前に考えておきましょう!


試験前日は焦るかもしれませんが、ゆっくりと休息をとることをおすすめします。試験当日に電車などで試験会場に向かう際は、特にこの休息が大切になってきます。早めに到着するのに越したことはないのですが、その場合には朝の冷え込みの中、キャンパス入口となる門の前で待たされます。しっかりと防寒しておきましょう。試験は2日間にわたり、いずれも昼休みが長いです。その時間に何をするのか事前に考えておきましょう。勉強をするもよし、散歩をするもよしです。試験当日はどちらのタイプの人も見かけました。私は好きな音楽を聴きながら散歩に出かけリラックスしていました。試験中は今までやって来たことを信じて、目の前の問題に取り組むのみです。最後まで諦めずに頑張ってください!(理科一類 児玉くん)

自分を支えてくれた人のことを思い浮かべて、心を落ち着かせました


試験前、僕は今まで応援し、サポートしてくれたみんなの顔を思い浮かべました。そうすると自然と緊張が解け、この人たちに恥ずかしくない報告ができるように1年間浪人して頑張ってきた成果を解答用紙にぶつけようという気構えになりました。1日目最初の国語の試験が始まると、他のことは一切頭から消え、心地よい緊張感に包まれながら、落ち着いて試験を受けることができました。休み時間などは前の試験の出来が気になると思いますが、気にしても仕方がないので、考えない方がいいでしょう。後悔しないように、今を大切に生きてください!(工学部 高橋くん)

自分のペースを崩されないように!


入試当日は、試験の間の休み時間がとにかく長いです!友だちと話したり、音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。お昼ご飯を外のベンチで食べたり、キャンパス内を散歩したりする人も多いですよ。休み時間に自分の席で勉強する場合、あるいは1日目の試験終了後に帰宅するときなどは、イヤホンをしておくのがおすすめです。終わった科目の感想を述べる周囲の声はシャットアウトして、自分のペースを崩されないように。細かいことですが、私が試験を受けた建物は古く、お手洗いが綺麗でなかったのが一番嫌でした。本郷も駒場も、隣の試験会場のお手洗いなら綺麗ということが往々にしてあります。気になる人は事前にリサーチしておくといいかもしれません。(教育学部 勅使河原さん)

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